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井戸の傍らから、座間味を日々に綴ります
2022/03/26

カーヌスバザマミが出来るまで 前編

さて、今日はタイトルにもある通り、

カーヌスバザマミが出来るまでのストーリーをご紹介します。(長くなりますよ。)


昔から来て頂いている方はご存知かと思いますが、

私達は元々[ビーチコマー]というコンドミニアムタイプの宿で営業していました。

今と同様に一階がDRIFTER併設で、奥の敷地ではBBQ屋さんをしていた時期もありました。


夏の終わりがけのある日、オーナーのやっちさんから、

「訳あって年内でビーチコマーを閉めないといけなくなった…」

という衝撃のお知らせが…

異例の新卒で座間味に就職した李果、脱サラして移住してきたばかりの惣平君、

同じく大阪の仕事を辞めて座間味に残った私…



とにかくビックリしました。

これからどうなるんだろう…まさか、解散……!?


なんて事はなく、ビーチコマーから歩いてすぐの所にホテルを建てられる事に。

まさに、ピンチはチャンス!

ここに至るまでも色々あったのですが、ひとまず割愛……


愛着しかなかったビーチコマーと涙のお別れも束の間、

現在カーヌスバザマミがある土地を見て、

「おぉ…これは、これから忙しくなるぞ……」と、

決意を固めざるを得ない現状を目の当たりにするのでした。


こちらがホテルが建つ前の状況です↑


カーヌスバザマミが建っている場所は元々は海洋博物館といって、

戦時中に使用されていた船のレプリカや、実際に船に積まれていたエンジン、

巨大なイカリに魚雷までもが展示されていたスペースでした。

その海洋博物館が本来の機能を失ったまま、様々な雑草に覆われ廃墟と化していました。


そんな跡地を目前に、

「え?ここに?ホテルが建つんですか?誰が?どうやって??」状態でした。


写真真ん中のグレーのパーカーを着て、手に鎌を持ったのは私、奥で鎌を持っているのはやっちさん、手前の黄色いのが惣平君、隣のアパートから写真を撮ってくれたのが李果です。

私が立っている所が、現在のフロントらへんでしょうか。

ここに今のホテルが建つなんて、この頃は想像もつきませんでした。


本来なら、ここから業者さんに入ってもらって、まずは取り壊しから始めて、その次は整地して…

となるのですが、離島という特性上の問題もあり、この作業を自分たちで行う事に…。

先ほどの、「誰が?どうやって??」の疑問の答えはこうです。

「自分たちで。気合いで。」でした。



写真を撮る時だけ鎌を持っていたのではなく、本当に鎌を持って、まずは草刈りから自分たちの手で、ホテル建設に向けてのスタートを切ったのでした。

毎日のように「ほんまにホテル建つんかなぁ…」という邪念を払うかのように、

複雑に絡まった雑草を鎌でひたすらに切ってはトラックに乗せ…切ってはトラックに乗せ…を繰り返していました。


解体作業には、オーナー夫妻のお父さん達や、惣平君の広島のお友達のお父さんにまで手伝ってもらいながら、

毎日みんなで汗をかきながら朝から夕方まで必死で取り組みました。


ドロドロの軍手をはめた手で汗を拭いながら、

「これが本気のDIYやな…」とよく思ったものでした。

Do It Yourself <自分自身でやる> まさに、ですね。

時には、ここまで自分たちでやらなくてもいいのでは?と思うほどでしたが、何事も経験ですね!

毎日身体は疲れ切っていましたが、毎日がとても楽しかったです。(振り返ってみれば、ですが。笑)


今テラスがある所ですね↑

ブロック塀もビッグハンマーで人力で叩き割りました。

信じられないですよね。やればできるもんです。笑


そんなこんなで、ゼロからのスタートならぬ、マイナスからのスタートを切ったホテル建設への道。

ホテルオープンまでのストーリーは、後編へ続く……!


では、また。